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「かなや」について

「かなや」という名前は、「文字を奏でるようにデザインする」という意味を込めてつけました。世界の言語の多くには、それぞれ独自の文字があります。どの文字も独創的で、文字をデザインに取り入れたアイテムは、「キレイ」「カッコいい」「かわいい」など、書かれている内容が同じでも様々な印象をもたらします。

私たちは日本語で使う漢字、ひらがな、カタカナをデザインに取り入れ、文字から日本語の魅力を広く伝えたいと、活動を始めました。

 

日本語の文字について

 

日本語では、漢字、ひらがな、カタカナの3種類の文字を使います。漢字は中国伝来の、日本で使われた最初の文字です。当初は漢字だけが使われていましたが、次第に漢字一文字の一部分を抜き取り、一つの音節に当てはめたカタカナや、一つの音節にあてはめた漢字一字を大胆に簡素化したひらがなが普及し、3種類の文字を単語の意味や文脈に合わせて使う現在に至ります。

ひらがなについて

平安期に急速な発展を遂げたひらがなは、私的な書簡や和歌を書く時に使われていました。漢字に比べ曲線が多く柔らかい印象を持ち、また主に女性が使っていたこの文字は「女手(おんなで)」とも呼ばれます。

当時の和歌は、自然や感動を表現する詩としてだけではなく、ラブレターとして多くの恋人達によって取り交わされました。そのため、現代に伝わる名作には、ラブソングのように情熱的、情緒的な作品が多くあります。また、美しい歌を美しい文字で、美しい紙に書くことで表現されたかな作品の数々は、文字の配置、大きさのバランスなども計算され、とても芸術的です。

現在のように一音一文字の50音が制定される以前は、一音を表現するひらがなが複数使われていました。今では書道の作品でしか見ることがなくなりましたが、長く人々に愛されてきた文字たちは、どれも元となる草書体(漢字)の形を残しながらも、驚くほど自由です。

私たちのコンセプトについて

私たちは、平安の頃より時代を経て人々が楽しんだと同じように、日本独自の美しい詩である和歌や、現代でも多く親しまれている俳句・川柳の作品を手書き文字やフォントで表現し、日々のインテリア、雑貨にデザインとして取り入れ、日本は勿論、海外の方々にも楽しんでいただこうと、ものづくりを始めました。

そして、当時の雅さを表現した織物や、着物等に描かれる伝統的な絵柄が印刷された生地を使い、普段使いのアイテムを今までにはないテイストで作っています。

『温故知新(古きを学び、新しきを知る)』の考えのもと、先人が残してくれたものを学びつつ新しいアイデアで、日本古来の美を後世に、世界に伝えていきたいと考えます。

現在、企画しているアイテムには、ランチョンマット、テーブルセンター、Tシャツ、クッション、ポストカード、グリーティングカードなどがあります。

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